2005FW
2001春、ファッション消費はベーシック志向からモード志向に転じ、セレクトショップとラグジュアリーブランドブームが起こりました。
しかし3年後人々はラグジュアリー消費から離れて、調和と内面的充足を求め「LOHAS」(Lifestyle of Health and Sustainability 健康と自然、地球環境を大切にするライフスタイル)や知的でリベラルなライフスタイル消費へと転じ始めました。セレブカジュアルに象徴されるLAカジュアルの浮上や70Sプレッピー回帰などファッションの振り子は反転し始めたのです。2004秋冬デザイナーコレクションの「エレガンス回帰・クラシック復活」の流れは2005春夏の「ナチュラル&リラックス」を経て、2005秋冬ではクラシックをベースにしつつも、過剰さを控えリアルクローズへと向かいます。
カラーは昨年のニュートラルに代わり、グレイとダークカラーが戻ってきます。カントリー感覚が継続するのでこっくりした収穫の秋をイメージさせるオータムカラーは継続です。アクセントとしてグレイやダークカラーと相性の良いスカーレット(朱赤)、メタリックカラーが注目されます。
素材は、2004秋冬に続きベルベット、ツイードなどクラシック素材が中心ですが、「控えめな豪華さ」の傾向を反映し、ファーは毛足の長いフォックスから毛足が短くカールしたアストラカンやモンゴリアンラムへ、ツイードはエレガントなファンシータイプからメンズライクなブリティッシュツイードへ、チェックも多色のタータンからブラックウォッチなど単彩系へとシフトしています。春夏から登場したエスニックの流れは英国調からロシアンフォークロアへと引き継がれていきます。
  1.ヴィクトリアンな装飾素材 
イギリス ヴィクトリア女王時代(1837-1901)ゴシック様式のヴィクトリアンスタイル(ギャザースリーブ、フリル、レース、絞ったウエストが特徴)がトレンドに浮上し、ベルベット、アストラカン、ジャガード、レース、サテン、シフォンなどの装飾的な素材が注目される。マニッシュなこなしとセクシーでフェミニンなこなしの2通りで登場。
 
  2.トラディッショナルなレトロ・ブリティッシュ素材
ドネガルツイード、ヘリンボーン、グレンチェックなどメンズライクなブリティッシュツイード、色味を押さえたブラックウォッチ風チェック、ネクタイ調の小紋柄―――ややレトロな英国の伝統的カントリー素材を、80Sロンドン的味付けの「ダサかわいい」コーディネートで。
 
  3.ミリタリー&ヘビーデューティーな防寒素材
リアルクローズのシーズンにふさわしくメルトン、ローデンクロス、モンゴリアンラム、マッキントッシュ、ダウンなどミリタリーや漁、狩猟、登山など冬のハードなアウトドアシーンに対応した防寒素材が登場。ロシアや北欧調フォークロアと合わせてロマンチックなこなしが今年風。
 
リアルクローズのシーズンらしく極端なシルエットは後退し、程よい分量感が主流。ストレートを基本に、ヴィクトリアンではウエストをシェイプしたルダンゴット、40年代調グラマラスなアワーグラス、50-60Sクチュール感覚のボリュームラインとスタイルに合わせたメリハリのあるシルエットが登場します。レングスは膝上、膝、ミディ丈とやや長めの傾向、パンツはスリムに注目、カットオフは継続です。
1.ストレート 2.ルダンゴット 3.アワーグラス 4.ボリューム・クチュール
基本ラインのストレート。ミリタリーをはじめリアルクローズに不可欠のライン。やや細身でつかず離れずのラインが今年のポイント
今シーズン注目のトレンド、ヴィクトリアンを代表するルダンゴットライン。ジャケットやコートはもちろんハイウエストマークのドレスやキャミTOPにも。
女優を思わせる40年代調のグラマラスなアワーグラスライン。ペプラムジャケットに代表されるウエストマークがポイント。
50-60Sクチュール感覚のボリュームライン。今年新鮮なのはTOPにボリュームのあるラインだが着こなしが難く、スカートにボリュームを出したスタイルが定着しそう。
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